遺書として

葉桜の美しき哉、逞しさ其れを知るのは死して散るとき

2022-04-30から1日間の記事一覧

葉桜

現代の日本社会を視るとき、ただひたすらな淋しさを感じる。この日本に生まれ日常生活を営む日本人があまりに無知で不甲斐なく思うからだ。戦後、敗戦国である日本は歴史上類を見ないほどの速度で経済的発展を遂げ、瞬く間に先進国として世界にその存在を知…

小説「遺言」

「怪物と戦う者は、その過程で自分自身も怪物にならぬよう気をつけねばならない。深淵を覗き込む時、深淵もまたお前を覗き込んでいるのだ」 ニーチェ『善悪の彼岸』 1 「We don't need no education.(教育なんて必要ない)」 僕の頭の中では幼い子供たちの…